STAFF INTERVEW

人とエネルギーの
新しい関係を創造し
豊かな未来社会を実現する

H.Hさん

2018年入社 エナリスみらい研究所 ※部署名は2021年4月現在

エネルギーに新しい波がきている

エネルギー業界は大きな変革期を迎えています。
大規模発電所(集中電源)に依存した、従来型のエネルギー供給システムが見直され、脱炭素社会に向けて、2050年には再エネ率50‐60%を達成して過半数を超える主力電源とするなど、エネルギーの“当たり前”が大きく変わろうとしています。

一方で課題も多く、再エネは、発電量が天候や季節といった環境的要因に左右されるため、出力が安定しないことや、大手電力会社が管理する電力系統(発電所で発電された電気を利用者に届けるための「発電」「変電」「送電」「配電」からなる一連の電力システム)の容量がいっぱいで、再エネの接続ができず、そもそも発電所を造れない、といった問題などもあります。

我々エナリスみらい研究所では、こうした変化を、持続的成長のためのビジネスチャンスととらえ、デジタル技術開発や実証事業などを通して、分散型エネルギー社会の仕組みをつくることを目的に、さまざまなチャレンジをしています。

分散型エネルギーに基づく電力システムを円滑に運用するためには、それぞれのリソースを、柔軟かつきめ細かく制御するためのシステムと、それを運用するサービスが必要になると考えています。ここには、技術的な新しいアイデアが入り込む余地がたくさんあります。例えば、バーチャル・パワー・プラント(VPP:仮想発電所)と呼ぶ、複数の分散型エネルギーをまとめて制御して、あたかも 1つの発電所のように機能させるシステムがあります。エナリスは、経済産業省が公募する、VPP 実証事業にも参画し、先日、5年間の実証の最終成果を報告するとともに、VPPプラットフォームサービスをエナリスの新商品として、世の中に提供を始めました。

社会の変化がビジネスチャンスに

2015年に採択されたパリ協定や、2020年に菅首相が宣言した「2050年までに温室効果ガスの排出をゼロに」という目標をはじめとする、脱炭素社会に向けた動きは、多くの企業に、エネルギーに対する意識に変化をもたらしています。
エナリスは、企業の気候変動対策に関する情報開示に取り組む、国際NGOであるCDPにより、日本における「CDP認定再生可能エネルギープロバイダー」に認定されたこともあり(日本で3社限定の認定!)、最近特に、複数の企業から、再エネ導入に関する問い合わせが増えています。事業を100%再エネでまかないたいがどうすればいいか、事業の過程で出るゴミを活用して発電をしたいがどんな方法があるか、など内容はさまざまですが、日々寄せられる、こうした企業の困りごとやニーズを蓄積し対応することは、新たなビジネスの創出やサービス展開のチャンスでもありますし、ひとつひとつ応えていくことにとてもやりがいを感じます。

新たな仕組みで勝負する
ポテンシャルを秘めている

VPPというと、これまでは需要側のリソースを制御するデマンドレスポンス(需要を抑制する「下げDR」と、需要を創出する「上げDR」)がメインでしたが、我々は、再エネ主力電源化を達成するためには、需要側アグリゲーターに加えて、発電側リソースを束ねるアグリゲーターを育成し、需要側と発電側のリソースアグリゲート間で、バランスをとっていくことが必要と考えています。

電気は貯めておくことができないので、電力品質を維持するために、発電量と消費量を一致させる必要があり、このため電力事業者には「計画値同時同量」というルールが設けられています。ここに差異が発生すると、ペナルティとしてインバランス料金が課されることになっています。そこで、複数の事業者が集まってバランシンググループ(BG)を組成し、事業者全体で、同時同量を達成することで、グループ内における電力の融通等により、インバランス電力量を低減する方法があります。
エナリスでは、発電側のアグリゲートに着目し、複数の再エネ発電を束ねた、模擬的BGを組成し、インバランス負担をならす効果の検証を行ったところ、模擬的BGで、有意な低減効果があることを確認しました。こうした研究は、エナリス独自のもので、他社さんではあまり聞かないですね。

また、環境価値が目に見える形で受け取れたらおもしろいと思いませんか?我々は、ブロックチェーン(BC)を活用して、再エネの産地証明や、価値顕在化にも、チャレンジしています。実際に、どこかの家庭の屋根の上で生まれた太陽光発電の環境価値が、auポイントに生まれ変わる、なんて仕組みの構築も、実現しています。今までにない新しい仕組みを考えるのは楽しいです。

新たな展開としては、ドイツでは、BRP(Balance Responsible Party)という、大口ユーザーや、発電所等の各社と契約を結び、それらのインバランスを一旦束ね、各社のインバランスを小さくするといったプレーヤーがいます。エナリスも、これまで培った需給管理ノウハウや、小売での販売網などの強みを活かすことで、日本にまだ存在しない、こういったプレーヤーになるポテンシャルなんかも十分にあると思っています。

エネルギー業界の“当たり前”の変革に挑む

私が感じるエナリスの特徴は、意思疎通の早さや、従業員ひとりひとりが主体的に事業と関わり推進していく「自由闊達な会社」であるということです。この特徴は、2018年にKDDI株式会社と電源開発株式会社という大企業のグループの一員となった今も、変わることはありません。
また、2019年には従業員自らが企業理念を策定し、「“当たり前”を変革する」という新たな企業理念を打ち出しました。エナリスの目指す先は、誰かに与えられるものではなく、従業員自らが定め、実現していこうという覚悟を感じています。従業員自らが方向性を決めて、自由で楽しそうな会社、と感じる方も多いと思いますが、裏を返せば、その責任を自分たちで持つということでもあり、自分で始めた事には責任を持ち、実現への情熱を持った従業員が多いですね。

「“当たり前”を変革する」を先頭に立って体現していくのが、我々エナリスみらい研究所のミッションだと思っています。VPPをはじめとした新たな取り組みに果敢に挑戦し、価値のあるエネルギーシステムの構築にチャレンジしていきます。

社員座談会

社員座談会

エナリスの仕事と働く魅力について、
先輩社員のみなさんに語ってもらいました。

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