STAFF INTERVEW

従業員が元気に働けるよう応援したい

M.Hさん

2019年入社 経営管理本部 人事部 人事課 ※部署名は2021年3月現在

マッサージと鍼治療で健康促進
従業員が元気に働けるようにサポート

エナリスには福利厚生の一環として、従業員が自由に利用できるマッサージルームがあります。私はそこでマッサージ師として働いています。施術は1回あたり40分で、マッサージだけでなく「鍼」治療も行っています。
人によって症状やマッサージの力加減の好みはさまざまですし、鍼に抵抗感がある従業員もいます。ですので丁寧に説明をして、相談しながら施術内容を決めています。また、マッサージルームではリラックスできる空間づくりも大切にしています。例えば、BGMや施術ベッドの温度、アロマの香りなど、体のコリだけでなく、心の緊張も和らげられるような空間となるように心掛けています。そのせいか、施術中に寝てしまう従業員もいます。

エナリスでは、マッサージの施術時間は業務時間として扱われることもあり、気軽にマッサージルームを利用しています。今までマッサージを受けたことがなかったような人が「会社にマッサージルームがあるなら受けてみよう」と利用する人も多いです。特に金曜日の午後は人気で、専用の予約画面を公開するとすぐに予約が埋まってしまいます。
私は2014年に、国家資格である「はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師」の資格を取得したのですが 、エナリスに入社前は、高齢者を対象とした訪問マッサージの仕事をしていました。私は、目が不自由なため、パートナーの盲導犬と行動を共にするのですが、訪問先では犬が苦手な方もいて、盲導犬を連れて行けないこともありました。そんな場合には介護施設に盲導犬を預けるのですが、その間に盲導犬の体調が悪くなることが度々ありました。私のパートナーとして付かず離れずの盲導犬は、私が傍にいないと不安になるようで、そのことが体調に影響していたようです。また、高齢者からの依頼がないとお仕事もなく、仕事を続けていく事にとても不安を感じていました。そのようなタイミングで、エナリスでマッサージルームを新設するお話をいただきました。エナリスに入社してからは、いつも近くにパートナーの盲導犬が傍にいてくれるので、必要なときにはいつでも私のサポートをしてくれますし、安心して働く事が出来ています。

従業員一人一人に寄り添う

エナリスに限った話ではありませんが、業務上でPCを使用する機会が多いこともあって、年齢層問わず眼や腰の不調を訴える方が多い傾向にあります。最近では、PCだけでなくスマホ操作も増えていることによる目や首の疲労感を感じている従業員が多くなっています。また、40代以降の方はいわゆる四十肩や五十肩の相談をする人もけっこういますね。そういった人たちから、「マッサージ(鍼)をしてもらって身体が楽になったよ」と言ってもらえることが一番のやりがいです。

ちなみに、マッサージは、すぐにその効果を実感できます。一方で「鍼」は、即効性は感じられないものの、効き目が長続きするのが特徴で、施術を受けた従業員から「今週は体調が良い日が続いているよ」などといった感想をもらいます。鍼治療に馴染みのない従業員が多いので、その効果を知ってもらいたくて、抵抗感を持っている人にお試しで鍼を打つこともあります。
施術中は、その従業員と色々な会話を楽しみます。もちろんお仕事関連の話もありますが、趣味、観光、歴史、経済など様々な話に拡がります。最近では「手打ちそば」や「ガラス工芸」のエピソードを聞いて、自分の知らない世界に触れられた喜びを感じ、いつか自分でもチャレンジしてみたいと思いました。このような「会話」もこの仕事の魅力の一つだと感じています。
今の私の目標は、エナリスの全従業員にマッサージルームを利用してもらうことです。そのために、季節に合わせてマッサージルームの装飾をして訪れた人が楽しんでもらえるように工夫をしたり、施術中の時間は心地よい時間を過ごしてもらえるように、日々技術を磨いたりしています。

1日の流れ

  • 出勤

    盲導犬「タッチ」のサポートで電車を乗り継いで会社まで出勤します。駅前のスクランブル交差点は、たくさんの人が行き交いますが、タッチは安全かつスムーズに私を導いてくれます。

  • 施術準備

    マッサージルームの清掃やベッドメイキングをします。人事部の同僚が、目が見えない私のサポートをしてくれます。

  • 施術開始

    症状をよく聞いて、施術内容を相談しながらコリや痛みが改善するようにマッサージ・鍼治療を行います。
    施術中は、タッチはオフィスでお留守番です。従業員とボール投げ遊びするのが大好きです。

  • ランチ

    同僚と一緒にオフィスの近くのお店でランチ。もちろんタッチも一緒ですが、いい匂いがしても、テーブルの下でジッと我慢です。

  • 午後の施術準備

    音声読み上げソフトの入ったPCでメールのチェック。会社の状況を確認したり、マッサージの予約状況を確認したあと、ドアノブや備品の消毒、ベッドメイキングをして予約した従業員が来るのを待ちます。

  • 施術開始

    同様にコミュニケーションを取りながら施術内容を決めます。この日は、旅行の話で盛り上がりました。

  • 片付け

    一日の最後に、室内清掃や備品の消毒を行います。また、カルテの記入や難しい症状などについてPCで調べます。
    翌日の予約を確認して、業務終了です。

  • 業務終了

    タッチと一緒に自宅へ帰ります。おうちに帰ったらおいしいご飯が待ってます。

Key Questions

  • 盲導犬「タッチ」について

    私の現在のパートナーの盲導犬は、4代目となります。名前は「タッチ」(男の子)です。エナリスに入社してからは、いつも近くにタッチが傍にいてくれるので、必要なときにはいつでも私のサポートをしてくれます。施術中は、タッチはオフィスでお留守番なのですが、従業員が遊んでくれてるのでタッチも大喜びです。(盲導犬は、普段は普通の犬です。)従業員が「タッチに癒される」と話してくれることも嬉しいです。私にとってタッチは大切な家族なので、従業員がタッチを大切にしてくれることは、働くうえでも非常に重要なことだと思っています。

  • 従業員の雰囲気について

    マッサージルームを利用してくれた人の声はよく覚えています。挨拶をされると、私も「〇〇さんお疲れさまです!」と元気に挨拶を返します。社長や役員も頻繁にマッサージルームを利用してくれたり、通勤途中に声をかけてくれることもあります。社長や役員だけでなく、従業員のみんながフレンドリーで、かつ障がい者である私に対して、特別な気を遣うことなく普通に接してくれることがありがたいです。「どうやって子育てしたんですか?どんな苦労がありました?」、「通勤で大変なことは何ですか?」、「街中で目が見えない人に会ったらどうしたらいいですか?」などと、率直な質問をぶつけてくれるので、私も自然体で接することができます。

  • これからの挑戦

    私の挑戦は「施術とコミュニケーションを通じて障がい者への理解を拡げたい」です。私の仕事を通じて、少しでも障がいを持つ人への理解が深まればいいなと思っています。「私と会話した従業員は、日常生活で障がいを持つ人に会ったらきっと優しくサポートしてくれるはず」そう願いながら、毎日施術とコミュニケーションをしています。現在のところ、マッサージルームを利用してくれる従業員のほとんどはリピーターです。2週間に1回あるいは月に1回と決めて定期的に利用しています。こういった人たちを大切にしながら、少しずつ利用者を増やしていって、障がい者への理解を拡げていきたいと思っています。

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